前門西大街141号にあり、現在は北京教区司教の座堂。北京では歴史の最も長い最も古いカトリック教会。
明代万歴三十三年(1605)、リマドー神父がこの地に初めての教会を建てた。規模は非常に小さかったが、後にドイツ・イエズス会のタンローワン神父が1650年に北京城内に初めての大規模な教会、南堂を創建。順治皇帝がタンローワン神父と宣武門教堂に非常に関心を寄せ、24回も訪れるとともに、扁額「通微佳境」を賜ったことに、南堂の当時の政治的地位が見て取れる。南堂は設備が整い、一般の宗教建築物のほかに天文台、蔵書楼、計器室といった科学設備を擁し、西洋の近代科学を中国に広めるうえで一定の推進的役割を果たした。
康熙四十二年に宣武門教堂の改修工事が始まり、10年後に欧州風の高大な建築物が完成。蚕池口天主教堂に次ぐ第2の欧州式の建築物となる。
康熙五十九年、北京で発生した地震で南堂は損壊し、翌年にポルトガルのフェルディナン国王三世が出資して再建。欧州で当時非常に流行していたバロック式の建築風格を採用した。平面は十字形で、長さは約27メートル、幅は約15メートル、屋根はドーム状。
住所:西城区前門西大街141号
電話:電話:010-66023048
交通・路線バス102、109、105番、または地下鉄宣武門で下車し、東北口から出る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月21日