同仁堂薬店は、清代の康熙8年(1699年)に開業した。この店は生薬、丸薬、散薬、膏薬、錠剤などの各種漢方薬を扱っており、堅実な材料選びやよく研究された薬の調合、充実した種類によって、世に知られている。
同仁堂薬店の創立者は、楽氏といい、浙江省寧波府の出身である。最初彼は街をねり歩いて病人を診て回り、常備薬を売り生計を立てていた。清朝初年、楽尊育は宮廷に入り侍医となった。その息子、楽梧岡は、前門外大柵欄内で同仁堂薬店を開いた。
同仁堂は自家工場を持っていて、自ら作り自ら売るという店である。同仁堂の生薬の種類は豊富で、加工処理された薬は薬効が高く、長いこと多くの患者の支持を受けてきた。これらの漢方薬は中国国内だけではなく、東南アジア各国でも売られている。400種以上の漢方薬が大量生産されている。解放後、同仁堂は生産を機械化し、生薬成分抽出工場を設立した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月21日