○「防煙霧住宅」は、結局「見掛け倒し」か?
新型空気清浄装置を備えた「防煙霧住宅」は、大気の入れ替え・濾過によって室内の空気をクリーンに保つことができるという触れ込みだ。これは確かに、深刻な大気汚染問題を抱える北京エリアでは、願ってもない新製品といえよう。だが、この「救世主」に疑問を投げかける人もいる。住宅購入予定者の多くは、開発企業が派手に宣伝している「PM2.5遮断システム」は、「ただの売り文句に過ぎないのではないか?」「居住者の健康を守る上で、果たして本当に効果があるのか?」などと懸念している。
北京大学環境科学・工学院の謝紹東・教授は、この問題について、「いわゆる新型空気清浄装置は、PM10前後の比較的大きな粒子状物質に対する遮断性能を備えている。だが、PM2.5の遮断性能については、さらなる検証を待つ必要がある。今のところ、同装置は、『PM10には効果あり、PM2.5には効果なし』と考えておけば妥当だろう」との見方を示した。
これに対し、中国科学院大気物理研究所の専門家・王庚辰氏は、「濾過システムの口径は十分に小さく、新型空気洗浄装置の遮断効率はかなり高い。理論上から言えば、PM2.5も100%シャットアウトできる」と指摘した。
「人民網日本語版」2014年3月15日