中国の調査機関・胡潤研究院は13日、最新の「IT長者番付」を発表した。百度の李彦宏CEO(44)が460億元(約5750億円)の資産総額で同ランキングの首位となり、テンセントの馬化騰CEO、網易の丁磊CEOがこれに続いた。北京晩報が伝えた。
過去3年間、IT長者番付のトップ3は、上述した3氏により独占されている。データによると、李氏の資産総額は前年比12%減となったが、今年も1位をキープした。馬氏は16%増の360億元(約4500億円)で2位、丁氏は13%増の215億元(約2700億円)で3位となった。
百度の時価総額は約455億ドル(約3兆6400億円)に達した。百度の昨年の営業収入は、前年比83%増の145億元(約1813億円)となった。百度は今夏、奇虎公司(360)の新たな検索エンジン提供に伴う競合により苦境に陥り、NY市場の株価が下落した。テンセントは3480億元(約4兆3500億円)の時価総額で、華為(ファーウェイ)を抜き時価総額首位の企業となった。今月までにユーザー数が2億人を突破したSNS「微信」は、テンセントの新たなキラーアプリとなった。同アプリのダウンロード数は「新浪微博」を上回り、市場シェアが26%に達した。
同ランキングによると、不動産業や大型製造業等の各業界が低迷する中、IT産業は依然として高額な資産を維持している。同ランキングのトップ10の平均資産額は前年比35%増となり、今年のトップ50の平均資産額は71億元(約888億円)の過去最高額に達した。
「人民網日本語版」2012年10月15日