南水北調(南方の水資源を北方に輸送するプロジェクト)中線プロジェクトが間もなく竣工しようとしている。南陽市のメリダ工業の自転車専売店は、一風変わった客を迎えた。それは水源地の風景を見ようと、自転車で千里を走行してきた68歳の北京市民、樊振国さんだった。
68歳でサイクリングをこよなく愛する
60歳の定年退職後、時間が余った樊さんは自転車に夢中になり、やめられなくなってしまった。ひとたび外出すると、短ければ3−5ヶ月、長ければ1年以上も家を空けてしまう。そのうち最も時間が長かった時は、北京を出発し東北三省に北上し、西は内モンゴル、甘粛省、新疆ウイグル自治区を経由し、チベット自治区に到着した。さらに501キロを自力で走行し、タクラマカン砂漠を通過した。