筆者は北京と天津を往復するうちに、両都市で生活を送るサラリーマンと知り合いになった。張力さんは天津市に家があるが、勤務先は北京市西単だ。彼は毎朝7時25分に天津市河北区の家を出発し、50分以内に北京南駅に到着できる。
張さんは北京南駅で下車すると、そのまま地下鉄4号線に乗り換え、30分内に西単に到着する。彼は多くのホワイトカラーと同時にオフィスビルに入るが、他の都市から来たばかりのようには見えない。会社は9時に出勤記録をとるため、北京の郊外や通州区に住む同僚はラッシュ時の渋滞にはまることが多い。張さんは20分前に社員食堂に到着し、同僚と食事をしながら話ができる。食後、一日の忙しい勤務が始まる。
張さんは、「高速鉄道で北京・天津を行き来する、午前9時から午後5時までの生活を3年間送っている。北京の地下鉄と京津都市間鉄道のダイヤはもう丸暗記している。退勤後に友人と演劇を鑑賞し、北京南駅に戻り列車で天津に帰ることもある」と語った。