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japanese.china.org.cn | 16. 06. 2014 |
開催に先立ち挨拶する王東旭館長(中央)
東旭民族芸術博物館は収集家王東旭氏(漢族)が創設した私立博物館で、王氏が二十数年に渡り心血を注いで収集してきた各少数民族の服飾が保管・展示されている。90年代、王氏はビジネスマンとして順風満帆の人生を送っていたが、あるこ出来事がきっかけで私財をすべて投げ打ってこれらの服飾の収集に明け暮れるようになる。
「出先でヨーロッパの収集家が中国の少数民族衣装を貴重だと言って買っていくのを偶然見ました。その時私は、これらを守らなければいずれ中国人の記憶から忘れ去られ、消えてなくなってしまうと思ったのです」(王氏)。
それ以来、家族の反対を押し切って、自身の芸術感覚だけを頼りに苗族、瑶族、毛南族、チベット族、モンゴル族といった民族が作る織物、染物、刺繍、生活用具などの工芸品を現地に赴いて買い集めるようになった。
「文字がない、文字が読めない民族が思いを伝えられないなんて思ったら大間違い。これらの服飾品からは彼らの智恵、感情、善良、愛、生活や命に対する情熱を強く感じる」と王氏は熱く語る。