北京市発展改革委員会(以下、市発改委)は昨日、公共交通機関の運賃調整に関する公聴会を近日中に開催すると発表した。市発改委は、「公共交通機関の運賃改革の方針と原則はすでに確定しており、統一運賃から乗車距離に基づく運賃に改める。距離に応じて運賃を支払い、より公平で合理的になる。また地下鉄定期券の優遇政策を拡大し、通勤者の負担を軽減する」と表明した。市発改委は、「運賃の設定において、公益性・公平性・安全性・利便性・適合性・持続性の原則を貫く」とした。公益性は主に、次の内容によって示される。公共交通機関に対する政府の資金援助と、政府の公共交通機関の運行に対する適度な補助金を維持する。高齢者、学生、障害者、解放軍兵士などに対する優遇政策を維持する。
公平性とは主に、統一運賃を乗車距離に基づく運賃に改めることを意味する。距離に応じて運賃を支払い、より公平で合理的になる。距離に基づく運賃への変更後、中長距離の地下鉄出勤者に大きな影響が生じることから、定期券の優遇政策を拡大し、通勤者の負担を軽減する。公益性の維持を前提とする運賃の調整において、乗車距離1キロ当たりの運賃を、国内の同水準の都市以下とする。定期券・回数券の発行交通専門家の段里仁氏は、「通勤者の1ヶ月定期券の発行には、証明書提出の問題があり、やや複雑だ。1週間・1ヶ月・1四半期などを期限とする、路線固定の定期券を発行できる」と指摘した。交通専門家の徐康明氏は、「以前は乗客全員を配慮していたが、現在は通勤者を適度に配慮する必要がある。1ヶ月定期券や回数券を発行するのも良いだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年9月24日