北京の衛生計画出産部門は先ごろ、エボラ熱の予防策に関して3つのバージョンを用意し各医療機関や予防管理センターに訓練を行わせている。その中で佑安・地壇病院がエボラ熱の治療センターに指定された。現段階の予防策としては、病院に対して、発熱のある患者を診察した場合は、西アフリカに仕事や旅行による渡航経験を確認するように求めている。またこれとは別に西アフリカからの入国者に対して厳重な検査を行い、市内での所在情報も把握している。入国検査の検疫部門は、入国検査結果や検疫管理、渡航履歴などを毎日衛生計画出産部門に報告している。
エボラ熱検査はすべて陰性
また北京疫病予防管理センターは昨日、「今までのところ北京でエボラ出血熱は確認されていない」と発表した。ただ規定に従い、アフリカからの帰国者で体温が37.3度以上ある者については診断を実施。これまで病院で観察が必要な症例が30件あったが、いずれもエボラ熱の検査結果は陰性だったという。一方、北京でのデング熱については、「主にタイやインドネシアから持ち込まれたもので、国内の蚊が原因で感染した例は報告されていない」。またデング熱は人から人への感染がないため、「北京でデング熱が流行するリスクは小さい」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月14日