現在、中日貿易の日本の貿易全体に占める割合は20%である。中国は日本にとって第1の輸入相手国であり、米国の次ぐ第2の輸出相手国である。東京大学公共政策学院の河合正弘教授は「この20年近く、日本の貿易の対中依存度が年々高まっているのに対し、中国の貿易の対日依存度は年々低下している。しかし日本の企業はアセアンやその他の国とのサプライチェーンを通して、中国企業と間接的に貿易関係を築いている」との見方を示している。 輸出が伸び悩んでいる原因の第一は、「空洞化」である。内閣府の調査によると、日本の主な輸出製品は自動車や家電、それに関連する原材料・部品である。現在日本の企業の7割近くが海外に工場を持ち、海外生産比率は平均で約21%。一部のハイテク製品を除いて、日本の家電製品はほとんどが海外生産である。
第二の理由は、日本の輸出構造の変化である。電子産業では「部品を輸出し、完成品を輸入する」方式が加速している。テレビ、携帯電話、パソコンの国内販売台数における輸入製品の比率は、2009年の24%から2014年6月の50%まで倍になっている。2014に中国からの輸入が増えたのは主に携帯電話とパソコンである。 日本の輸出の低迷は、世界経済の需要の回復が鈍いこととも関係がある。日本の主要輸出相手である米国、EU,アジア向けの輸出は2007年当時をまだ下回ったまま。唯一中国向けだけが13兆3800億円と過去最高を記録している状況だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月30日