中国のスマートデバイス、北京でギネス記録を樹立

100種類のスマートデバイスが先週末、751芸術区内の透明な「タイムカプセル」に収容された。数百人の観衆、ギネス認定員に見守られながら、中国スマートデバイス産業にとって初のギネス記録が樹立された。この巨大なタイムカプセルは今後、全国・世界のスマートデバイス産業の高度発展を象徴する記念品として、北京旅行に訪れる世界各地の観光客の旅に「テクノロジー」の見どころを添えるだろう。

ギネス認定員はこの北京で生じたスマートデバイスの快挙について、「スマートデバイスをタイムカプセルに入れるのは史上初の出来事であり、科学技術界全体において非凡な意義を持つ」と評価した。

水を煮沸し、40度前後に調整し、手を洗って乾かし、必要な粉ミルクを正確に計量し、これを均等に撹拌する。ミルクを与える前には、手首の肌で温度を確かめる。赤ちゃんが夜泣きしミルクを欲しがった時に、大わらわでこの作業を行う必要がある。多くの「新米」の両親は、この作業に戸惑うに違いない。昨日タイムカプセルに収容された世界初のスマートミルク調合マシン「嬰萌」は、この複座な作業をワンタッチで実現する。

ミルク調合マシンの他に、スマート魔法瓶、スマート体脂肪計、スマートウォッチ、スマートピアノなど1000種以上のスマートデバイスの中から選ばれた製品が、この巨大なタイムカプセルに入れられた。主催者は、スマートライフ、スマートベビー用品、ペット用デバイス、スマートコミュニケーション、ウェアラブルデバイス、自動車周辺機器、美容・ダイエット、スマートシアター、アウトドア用品、健康管理周辺機器といった10の分野を網羅する「人気スマートデバイスTOP100」を発表した。これらの製品は、タイムカプセルに入る資格を持つスマートデバイスとなった。

有名投資家の徐小平氏はギネス記録誕生の現場で、「新たなBAT（IT大手の百度、阿里巴巴、テンセント）が誕生し、中国のスマートデバイスは空を舞うための出発点に立っている」と評価した。2013年と2014年の2年間で、多くのスマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートライフ、車載ネットワークなどの製品が続々と登場し、ハードによる創業のブームを起こした。調査会社は、ウェアラブルデバイスだけでも2018年に190億ドルの価値を創造すると予想した。ウェアラブルデバイスは、スマートデバイスの4種類の製品の一つにすぎない。スマホ大手・小米科技の創設者の雷軍氏には、「風の通り道に経てば、ブタでも空を飛ぶ」という名言がある。スマートデバイスは今や、この風の通り道に立っている。

ブームが起きているが、理性的に推進すべきと主張する声も注目されている。北京市や深セン市を始めとする、スマートデバイスのブームが起きている場所では、この1年間で多くの製品が登場した。しかし現在まで画期的で革新的な製品が登場しておらず、市場は多くの製品に対して冷ややかな反応を示している。複数の業界関係者はこのギネス記録誕生の現場で、「スマートのみを強調するのではなく、革新的な理論により業界の発展を促し、人文的な要素を加えるべきだ」と理性的に提案した。

｢中国網日本語版(チャイナネット)｣　2015年4月13日