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japanese.china.org.cn | 16. 05. 2015

腕のない学生の上京生活

タグ: 腕のない学生の上京生活

 

鄭州軽工業学院をもうすぐ卒業する4年生の呉建平さんは、昨年12月8日に参加した某衛星テレビ局のバラエティ番組で職探しをした。その時のパフォーマンスが良かったことから会場の注目を集めることになった。会場に出演していたある社長が、彼に年収20万元を提示した。しかし彼が最終的に選んだのは、実習期間の月給がわずか5000元の北京にある教育関連の会社だった。放映後、あるネットユーザーは、カッコつけているだけでこの会社に行くことはないだろうとコメントしていた。

この会社で働き始めて2か月たった呉建平さんは、今の仕事を大切なものとして考えている。他の上京組と違って給料は高くないし、賃貸アパート暮らしだし、特別な待遇もない。毎日プレッシャーの中で生きている。しかし彼は自分の努力を通じてこの見知らぬ街に溶け込みたいと考えている。

2015年5月9日、北京で1989年生まれの呉建平さんは、早くも白髪が増え始めている。子供の頃に両腕を失い、その後は普通の人には想像できないような困難を経てきた。

呉建平さんは足でパソコンのマウスを操ることができる。操作しやすくするため、新しい靴下を買ったら必ずそこに穴を開けている。

呉建平さんはペンを咥えて字を書く。その速度は普通の人に負けないし、字も上手だ。

呉建平さんはある組織から「よい中国人」、「河南省の努力する模範人物」などの称号を得た。ただしそんな賞賛に対し彼は、「社会のために自分ができることをし、社会に貢献する。それによって国家や社会、家庭の負担を軽減する。これこそが、自分の人生の価値を真に実現することだ。それを私の精神と行動を通じて伝えたい」と答えた。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月16日

 

 

 

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