スモッグあふれる街で、学校のグランドがちょっとした楽園になった――。日午前に開催された「第35回北京青少年科技創新大会」の公開展示が注目を浴びている。注目すべきは、いたってシンプルな原理、そして省エネかつ環境にやさしい「スモッグ除去ロボット」。本大会では、様々な予選を勝ち抜いた北京の197作品と地域外の34作品が公開された。
北京市鉄路第二中学の王宇迪君の展示ブースが一際目を惹く。緑地と建築物、赤いトラック……。どうやらこの模型は学校のグランドのようだ。ただし、グランドの隣には白いスモッグが絶え間なく噴き出している。学校がまるで雲山のようだ。「変に思わないでください。グランドの左側は煙だらけですが、右側はきれいでしょう?」と王君が指摘すると、誰もが模型内の変化に注目しだした。彼が設計したのは「スモッグ除去ロボット」だ。汚い空気を、学校の屋上に置かれた送風機を通じて密閉されたミスト空間に送り込む。そして軒下の風道管を通ってグランドに空気が噴き出すという仕組みだ。