北京通州地区の未来発展予測分析が、北京・天津・河北の共同発展戦略における最もホットな話題になっている。北京行政副中心とはどのような構想なのか。これについて、北京市計画委員会主任である黄艶氏と副主任である王飛氏が取材に応じた。
両氏によると、北京行政副中心の建設は、北京の非首都機能緩和という問題を前提に、「北京市の行政機関の全体または一部を副中心に順序立てて移転させる」必要があり、研究開発、ビジネス、文化、コンベンションなどの機能を集結させ、徐々に都市中心部の人口を通州に移転させていくものだという。
行政副中心構想は、大規模都市開発といったこれまでの道は歩まず、最適化や調整といった方法を基本としながら、都市機能を再構築する。北京・天津・河北の全体配置に着目しながら、北京の非首都機能の緩和や産業のバージョンアップの要求に応える。
「副中心の“副”とあるが、通州を現在の北京中心地区のような高密度な機能をコピーしようとしているのか」という記者の質問に対し、「もちろん違う。市行政副中心は、交通の利便性や機能の完備、職住一体化の需要を踏まえながら建設計画を行っている」と黄艶氏