靳さんは大学でインターネットを専門に学んだわけではないが、6年後に会社勤めを辞め、自分でインターネットの事業を立ち上げた。TMT(ハイテク・メディア・通信)分野のサイト作りの会社である。「当時、競合するサイトが数多くあり、ハイテク関連のサイトでも競争はとても激しかった」と話す。ハイテク産業での就業を志向北京市委員会の報告によると、彼ら地方戸籍の大卒者の特徴は、ハイエンド産業を志向するなど、産業の発展方向に沿っていることである。
彼らが最も多く従事している業種は、無線通信やソフトウェア、ITサービスなどであり、全体の19.1%を占める。その他の業種はすべて10%以下である。また彼らが多く集まっている地域は北京北部や東部の郊外である。その共通項としては、▽中関村や総合ビジネスエリアなどのハイテクサービス業が集中している▽大学が隣接している▽公共交通機関や高速道路が発達していることなどが挙げられる。また就業上の特徴としては、北京が最近力を入れている産業のグレードアップやモデルチェンジと大きく関係している。北京のハイテク・文化イノベーションを主とする産業の発展方向が、優れた教育を受けた彼らを引き寄せており、それがある程度、流動人口の構成の調整にもつながっている。かれらの73.2%は北京以外の大学の卒業であり、68.8%が農村などの地方出身者である。自分の夢に挑戦できる北京が好き普段の彼らの生活は「95%以上の人が毎日インターネットを使い、7割が毎日2時間以上使っている」劉さんもその典型である。