仕事が終われば、インターネットがなくてはならない。ゲームやネット動画、QQである。ときどき家にも電話する。ただ電話は微信やQQを使って行うので、1ヵ月の電話代は30元以下で済む。若い彼らにとって、北京に住むことは、高い夢に向かって進むことを意味している。それは彼らの毎月の支出構成にも明確に表れている。大学を卒業して3年目の劉さんは大学院に入るという、かつての夢を果たすことに成功した。大学を卒業したときには、家に負担をかけるため、その夢を断念した。
しかし彼女は今、土日と普段の仕事帰りの時間を利用して大学院に通っている。3年間の学費は3万元程度必要だが、「全部自分で負担します。家が農家のため、両親に頼ることはできません」と話す。彼女の1ヵ月の収支は、収入が5000元。支出は1000元の家賃のほか、生活諸経費である。毎月2000元を貯金している。彼女の収入は中クラスである。ある調査によると、80年代生まれの北京戸籍以外の卒業生の平均月収は4133元と北京戸籍の大学生とほぼ同じである。一方で北京戸籍以外の農民工の収入を大幅に上回っている。
また彼らの支出面での特徴は、住宅、食事、交通費などの支出の割合が低い点が挙げられる。上昇志向の強い彼らが主な支出先は、教育訓練、インターネット、交流会参加などの「将来に向けた投資」の意味合いが強い。「学生の時からいろいろな仕事を経験してきました。ビジネスでなにか実績を残すのが今の目標です。私は自分の夢に挑戦できる北京の発展性が好きです。田舎にいては、こんな機会はありません」と靳さんは語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月16日