国際オリンピック委員会(IOC)による2022年冬季五輪開催地の決定が近づき、北京とカザフスタンのアルマトゥイの誘致競争の結果がもうすぐ発表となる。先ごろ発表されたIOCの評価報告では北京の接待能力や安保能力、設備、経験などで大いに優勢に立った。また、山間部の競技場では部分的に人工雪が必要となるが、水資源の利用に関しても北京市は周到な案を練り上げた。
北京市水務局副局長でスポークスマンである潘安君氏は取材に対し、冬季五輪が北京全体の水資源に与える影響は少なく、北京の正常な生活用水の利用に影響はないとした。現在、北京市の水資源の状況から見て、北京冬季五輪での水資源需要を完全にカバーできることを保障すると述べた。
生活用水に影響がない程度の需要増加
潘安君氏は「全体的にみて、冬季五輪で必要となる水資源はとても少なく、大きく増加することはない。現在分析しているデータによると、氷上競技の多くは都市部で行われ、競技が始まれば選手や観客の流動人員が増えることで水の需要は増加するだろう。しかしその時は北京の冬季である。冬季というのは北京の水需要が最も少ない時期だ。だから水の需要が多少増えたところで北京は全く問題ない」と解説した。